今回の記事はバルファルクの防具性能「龍気活性」「天彗龍の魂」に関しての解説になります。
一式防具として一見強そうな性能に見えますが、使う状況やPSによって死にスキルになる可能性もあり、仕組みをよく理解する必要があります。
動画で確認する
龍気活性の検証(動画の1:29~)
龍気活性について
まずは防具のスキル「龍気活性」の検証です。
スキルの効果は
①体力が一定以下の時に発動
②「特殊な」龍やられが発動
③全属性耐性が上昇
④攻撃力上昇
特に分かりにくいのが「特殊な」の部分です。
まずはここから検証していきます。
通常の龍やられで発動するのか?
1つ目の疑問が、「体力が◯%以下ではない時に龍やられになった場合、効果の発動があるのか?」
例えばLv1の場合、体力が50%以下の時に龍気活性が発動、51%以上で龍やられではどうなるのかということです。
それでは龍気活性Lv1の検証をご覧ください。
全属性耐性30は発動しておらず、通常の龍やられでは意味がないことがわかりました。
ちなみに体力◯%以下というのは、体力ゲージ緑色の部分のことで、赤色の部分は一切関係ありません。
属性耐性が付いている場合
次の疑問。
属性耐性がついている場合、効果は発動するのか?
例えば狩猟笛の旋律効果「全属性やられ無効」があった場合です。
効果は発動しました。
ちなみに先に龍気活性を発動させてからも同じです。
龍気活性の発動方法
それでは龍気活性が強いのか?という点に関してです。
特にLv5の場合、攻撃力1.1倍と非常に魅力的。
発動方法ですがかなり簡単です。
モンスターから攻撃を受け、回復薬グレードを使用。
そして回避で効果を中断するという方法です。
このように簡単に効果を発動させることができます。
龍気活性が強いのか?(動画の3:33~)
龍気活性の強さは?
ではこれが強いのか?
答えは強くありません。
*既存の防具に比べて
最初の被弾シーンをご覧ください。
通常時で体力の70%近くダメージを受けています。
そしてLv5の発動には、体力を80%以下にしなければいけません。
最初の攻撃が70%のダメージの場合、きっちり71~80%にしなければ一度の被弾で即死亡です。
もちろん耐性が50になるので受けるダメージは減ります。
しかしモンスターの攻撃というのは、属性を持たない攻撃がほとんどです。
また属性を持つ攻撃であっても、50:50のように属性がメインということは少ないです。
さらにモンスターの攻撃を受けて発動させる場合、気絶や壁で逃げられなければ即死亡です。
スーパーアーマー付きの攻撃で削られて発動というのも悪くないですが、その場合、発動するまでの時間を考慮すると、効果はクエスト全体の80%程度です。
要するに龍気活性は火事場や弱点特効同様、PSに大きく依存するスキルということです。
Lv5の攻撃力1.1倍と書かれていますが、これはまともな被弾を一切しないPSの場合です。
ほとんどの場合がクエストの半分維持するのがやっとで、実際の効果は1.05倍以下になると思います。
逆にPSが高い方や、ハメ系の周回では恐ろしい火力上昇になります。
百竜スキル「天彗龍の魂」の発動にも使いやすいですが、こちらもPSに大きく依存します。
龍気活性を使いたい方へ
では龍気活性をどうしても使いたい、PSがそこまで自信がない方はどうすればいいのか?
オススメなのが、
・被弾回数が剣士に比べて少ないガンナー
・ガードを主体とするランスやガンランス
・ヒット&アウェイが主体の大剣やハンマー
これらの武器種であれば他の武器種に比べ効果の発動時間は長くなると思います。
ただしマルチの場合は、ヒーラーが居るとほぼ死にスキルになるというのも欠点です。
龍気活性はそこまで強くありません。
各々のスタイルに合わせてスキルを選んでみてください。
天彗龍の魂の検証(動画の5:39~)
スキル内容
スキル内容は龍属性やられ発症時、龍属性攻撃値を1.2倍にするというものです。
1.2倍と聞くと非常に強く感じます。
しかし説明文は矛盾したことが書かれています。
龍属性やられ時は属性ダメージが入らないというのがモンハンの仕様です。
スキル効果の検証
属性ダメージについて、防具と同様この武器だけ特殊な効果を持っているのか?
これを検証していきます。
確認の方法はいたってシンプル。
バルファルクの翼の攻撃系はほとんどが龍属性やられ。
そして龍属性が弱点の小型モンスター、ガブラスを攻撃します。
龍属性やられ時に与えるダメージよりも、通常時の方が少なければ効果が適用されるということになります。
攻撃の方法は鬼人化無しのX攻撃1回。
やられありの状態では11+14です。
次にやられなしの場合。
結果は一目瞭然。
以上のことから、バルファルク武器を防具なしの単体で使用する場合、天彗龍の魂は死にスキルということになります。
装備を組む時には気をつけてください。
ここまでのまとめ(動画の7:14~)
〈龍気活性〉
・特殊な龍やられはこのスキルのみで発動し、通常の龍やられでは発動しない
・属性耐性無効系があっても効果は発動
・火事場や弱点特効同様、PSに大きく依存するスキル
〈天彗龍の魂〉
・龍気活性が無いと死にスキル
補足説明(動画の7:37~)
一式防具の期待値
ここから先は「バルファルク防具を含めた」補足説明になります
龍気活性が強いのか?の欄でも説明しましたが、「強くはない」というのは「弱い」ということではなく、龍気活性単体のスキル、そしてこれまでの装備に比べてという表現です。
防具一式で発動するスキルは
・龍気活性Lv5
・逆恨みLv3
・死中に活Lv5
・弱点特効Lv3
公平にするため
・攻撃力200
・切れ味白
・会心率0%
で説明していきます。
仮に全てのスキルが100%維持できた場合はこうなります。
・攻撃力:200→255
・切れ味:白
・会心率:0%→50%
・龍気活性:1.1倍
・弱点特効:50%
・死中に活:+20
・逆恨み:+15
この場合の期待値は378とかなり強いです。
(切れ味と会心率を考慮した値)
しかし弱点特効は過去の動画でも説明した通り、PSが必要なスキルで実際には半分程度の効果です。
*対クエストの時間という意味合い
・攻撃力:200→255
・切れ味:白
・会心率:0%→50%
・期待値:378
・龍気活性:1.1倍→1.08倍
・弱点特効:50%→25%
・死中に活:+20→16
・逆恨み:+15→あまり期待できない
・期待値:329
(クエスト全体で見た場合の目安)
さらに龍気活性と死中に活は発動条件が緩いものの、「発動まで」と「維持」の関係でよくても80%です。
龍気活性の維持
龍気活性は昔から勘違いしやすいですが、PSが低くても「維持率100%」は出来ます。
どういうことか説明していきます。
①被弾やスーパーアーマーで効果を発動
②体力が回復薬を飲む(回避による体力の調整)
そしてこれ以降が
③体力が回復薬を飲む(回避による体力の調整)
④体力が回復薬を飲む(回避による体力の調整)
⑤体力が回復薬を飲む(回避による体力の調整)
⑥体力が回復薬を飲む(回避による体力の調整)
⑦体力が回復薬を飲む(回避による体力の調整)
ひたすら繰り返しです。
そんなの当たり前と思う方も多いと思います。
それでは少し状況を変えて考えてみてください。
Q.高難度クエストの討伐時間が10分制限
…
…
…
「討伐時間だと少しきついかも」と思った方は、このスキルの効果をほぼ理解していると思います。
そんなクエストないから関係ないと思う方もいると思いますが、ここで言いたいのは「討伐時間が長くなるのに〈強い〉」と言い切れるのかということです。
過去の動画でも説明していますが、回復する行為というのは回復時間だけでなく攻撃できない時間でもあり、時間だけを考えた場合ロスは大きいです。
これがPSにより大きく差が出るスキルという理由です。
「効果が発動できない」から強くないということではありません。
攻撃面の説明(動画の9:43~)
過去に登場した防具との比較
画像はよくある攻撃用の防具セットです。
バルファルク防具と大きく違うのが、状況に関わらず常に効果があるスキルということです。
・攻撃力:200→225
・切れ味:白
・会心率:0%→25%
・期待値:319
この時の期待値は319です。
多少のPSがあれば期待値としてはバルファルクの方が若干上回ります。
ちなみに各空きスロットはこのようになります。
これだけ見るとバルファルク防具は優秀に見えます。
しかし実際に構成を組んだ方は分かると思いますが、スキルの自由度が全くなく、神護石に依存すると思います。
もちろん、神護石があり更にPSがあれば、現状の防具より攻撃力が上がるのは間違いないです。
既存の防具で組んだ場合、最低限の護石や装飾品で攻撃を7、もしくは見切りを7にすることが可能で効果の上昇幅が高いです。
さらに弱点特効などPSに依存しない、素の会心率が高いということは、超会心が死にスキルにならないということになります。
こういった細かい理由から、バルファルク防具がこれまでの防具に比べて「めちゃくちゃ強い」というわけではなく、既存の防具と「そこまで差はなくほぼ変わらない」ということです。
もちろん、龍気活性を一度発動したら、その後回復しないレベルのPS、そういった方の場合は既存防具より強いです。
さらに細かく言うと、肉質の硬いモンスターや物理最強クラスのティガ武器を使う場合、バルファルク一式より既存の方が強い場合が多いです。
また武器種によっては必要なスキルが積みきれず、結果的に既存防具のほうがいいということもあります。
ここまでが攻撃面の説明となります。
防御面の説明(動画の11:26~)
既存防具との差
まずバルファルク一式を最大強化した場合、防御力は500と非常に高いです。
一方、既存の防具構成は440前後です。
こちらのグラフは、モンスターハンターにおける防御力に対するダメージの軽減率です。
バルファルク一式の場合
初期1+防具500+爪と護符30=531
です。
その時モンスターの攻撃を100とした場合、13.1%に軽減するというのが防御力です。
同じように既存の防具の場合、防御力は約471。
その時の軽減率は14.5%です。
差が1.4%
数字だけだと勘違いしやすいので少し補足します。
バルファルク防具で被弾し、体力が75残ったとします。
この場合、モンスターの攻撃の威力は約572です。
防御力がない場合、体力が600あれば生存すると思ってください。
これが既存防具の場合は67残ります。
ダメージの差は9です。
属性耐性について
そしてバルファルク防具で忘れてはならないのが属性耐性。
一式の場合には50というかなり大きな数字に見えます。
属性を含む攻撃は、状態変化しの爪や翼など、常に属性があるのがブレス系です(一部モンスターのブレスは無属性)
一部の作品を除き属性のみのダメージというのはほぼ無く、上記の画像ように割合が決まっています。
そして属性耐性というのは属性のダメージを%分カットします。
例えばバルファルク防具一式で龍気活性状態では50%カットします。
ここで勘違いしやすいのが、40%を20%にするというものではありません。
物理と属性どちらも、まずは防御力による軽減が行われます。
そのため単純に「50%だからめちゃくちゃ強い!」ということではありません。
もちろんモンスターによってはかなり恩恵があります。
今後属性だらけのモンスターが登場した場合は、最強クラスに強いと言っても過言ではないと思います。
龍気活性発動時のデメリット
話を戻し、龍気活性の発動には体力を80%以下にしなければなりません。
それより体力が多い場合、既存の防具との差がそこまで多くないことは先ほどの説明で分かると思います。
そして効果を得るためには80%以下ですが、ぴったりというのは無理で70%越えぐらいで維持すると思います。
この状態でダメージを受けた場合、どちらの方が厳しいか先程までの説明で分かると思います。
ちなみにヒトダマドリで体力を増やしても割合は同じなので、結果は同じです。
ただし「ラスボスのような時間をかけず体力が増え」なおかつ「属性攻撃がメイン」の場合には有効です。
これが先述したモンスターによってはの部分に当てはまります。
以上が防御面の説明で、既存の防具よりも圧倒的に優れているということにはなりません。
まとめ(動画の14:22~)
・発動するスキルはPSに大きく依存する効果
・武器の会心率によっては既存の防具に劣る場合がある
・スキル構成の自由度はほぼ無く、神護石が必要な場合がほとんど
・モンスターによっては既存防具よりも強力
・防御面で既存防具をはるかに上回る性能というわけではない
・龍気活性の活動を前提とした場合、既存防具よりも防御性能は低い
→下位や弱いモンスターの場合は回復の手間が少ないので、龍気活性の発動条件を満たし安く既存防具よりも強くなります
→ただしダメージが少ない=ゴリ押し、これだと上手くはなりません
まとめるとこんな感じになります。
モンスターを倒せれば何でもいいのですが、モンスターハンターは自分で好きな装備構成を考えるというのも楽しめるゲームです。
バルファルク意識が最高かどうかはその人次第です。
ぜひ色々な構成を考えて楽しんでいただきたいです。
おまけになりますがバルファルク一式を「火力スキル」としてみた場合、既存の装備構成に比べどうかというアンケートの結果がこちらです。
バルファルク防具1式を「火力スキル」としてみた場合、これまで登場した装備構成に比べてどういう印象ですか?(龍気活性+死中に活)
— 皆で一緒にモンハンライフあっと (@ato37620555) May 31, 2021
全体の48%が強い。
残りの52%は他の構成と同じもしくは普通という回答でした。
決して最強や強い、弱いということはなく、武器種が人それぞれによって違うということです。
是非装備の幅を広げて楽しんでください。
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最後まで記事をお読みいただきありがとうございました。