今回の記事は、食事スキル「弱いの来い」の歴史と、MHRiseにおける検証が全て終わったので、効果をまとめて紹介していきます。
特に、古くからやっているプレイヤーほど思い込みにより効果を間違えやすいので、ぜひ最後までご覧ください。
動画で確認する
体力の基礎知識
まずはモンスターの体力の基礎知識です。
各モンスターには基準体力(基準値)という設定があります。
今回はわかりやすい1000とします。
そこから体力が多い、高い、とても高いという2段階が存在します。
そして体力の少ない、低い、とても低いの合計5段階です。
この5段階の変動幅は基本的に一律で、とても高いだけ1500とかはないです。
また基準値が最も選ばれやすくなっています。
一部の作品では、この体力設定が6段階というものがあります。
ただし、A社は5段階。ファ◯通が6段階です。
そのため、どちらが正しいのかは不明です。
体力はモンスターのサイズは一切関係なく、最小金冠で最大体力ということもあります。
弱いの来いというのは、この体力の基準値を含む、それより下から選ばれるというものです。
また、体力が一律のイベントクエストなどには効果はなく、モンスター単体のフリークエストのみが対象となります。
またシリーズにもよりますが、クエストの受注者に付いていないと意味がありません。
ここまでが過去作の仕様です。
溶岩のダメージと回数
それではMHRiseではどういう仕様なのか確認して行きます。
確認の方法は、溶岩洞のマップギミックです。
超強力なフィールドギミックの場所と大ダメージの仕組み検証 モンハンライズMHRise
100回分のデータをまとめたものが下記の画像です。
体力は7段階になっています。
835と762の回数だけ異常に少ないのがわかると思います。
一旦その2つを忘れ、真ん中の810を基準に見て行きます。
1段階ごとのダメージが同じで、倍率は約1.03です。
そして回数の少ない2つが真ん中に比べ、±25と均等になっています。
このことから、この2つのどちらかが基準値と思われます。
弱いの来いを付けて確認
それでは次に弱いの来いをつけて確認してみます。
約50回分のデータをまとめたものがこちらです。
832以上のデータは1つもありません。
このことから過去作同様、基準値より上は選ばれず、基準値以下から選ばれる効果と思われます。
次にペア以上で弱いの来いの発動範囲を確認します。これは先述したクエスト受注者にしか効果がないのか?というものです。
確認の方法はペアで受注者は食事なし。
残りの1人が食事を食べ、ダメージを5つ確認できたら効果無しとなります。
ちなみにペアの確認はこの矢印の部分です。
現在の画面で5つ目のダメージが確認できました。
このことから、受注者が食事スキルを付けていないと効果がないスキルということになります。
古龍に効果はあるのか
まずは「弱いの来い!」をつけない状態で、最低5段階のダメージを確認します。
ここで最低限の5段階が確認できました。
ここから「弱いの来い!」ありで50回のデータを集めていきます。
10回や20回程度ではブレで確定とは言えないので、なるべく多めに試行していきます。
また、4段階を確認できた時点で前回の検証結果と差が出るため、効果を否定します。
50回の結果がこちら。
以上のことから、今作では古龍に対しても「弱いの来い!」の効果はあるという結論になります。
ラスボスに効果があるのか
ラスボスは一定のダメージを与える度に破龍砲と撃龍槍が使えるようになります。
「弱いの来い!」がない状態で、最低5段階を確認できたのは以上の通りです。
着弾の1の差により、100%の精度とは言えませんが、それでも4段階が確認できていると言えると思います。
そしてここから食事ありで3段階以上が確認できるか確認していきます。
結果をまとめたものがこちら。
55、56、57の3段階に絞られました。
以上の事から「弱いの来い!」は効果があると言えます。
ヌシ系モンスターに効果はあるのか
今回の検証は結果が少し複雑のため先に答えからお伝えします。
効果はある「と思われます」
なぜ「と思われます」を強調しているかは動画をご覧ください。
食事なしに比べ、明らかにダメージ抜けがあるのが分かると思います。
219と224は回数も多く、ブレにより確認が出来ないという可能性は低いと思います。
注目したいのが食事ありの時のダメージの間隔。
1のズレの場所が共に無くなっています。
そして残ったダメージ間隔はいずれも5か6です。
四捨五入の関係でほぼ等間隔と思われます。
このことから体力に関係しているダメージの可能性が高いです。
可能性と表現しているのが冒頭の「と思われます」の2つ目。
過去の「弱いの来い!」の検証で軽く触れていますが、モンスターは攻撃力も若干変化します。
この攻撃力が体力と紐付けされているかは不明で、これが今回の検証のネックとなる部分です。
少し分かりにくいと思いますので具体的に説明していきます。
例えば攻撃力と体力が紐付けされている場合、「弱いの来い!」を使用することにより被弾ダメージも変化し、被弾ダメージが変化=体力も変化となります。
しかしこれはモンハン初期の仕組みです。
そして攻撃力と体力が紐付けされていない場合、今回のようなヌシ系が強化クエストで、体力だけが変化しないという可能性が残ります。
これが前回の動画で軽く触れた内容
「被弾ダメージで比較ができるかもしれませんが体力という検証結果には辿り着けません」
この部分になります。
つまり先ほどの結果に関しても、攻撃力の影響だけ受け、体力の影響を受けていない可能性を否定できないということです。
しかし食事スキルによりダメージが減っていることから、少なくとも何かしらの効果があることは間違いなく、これが冒頭の効果はある「と思われます」の理由です。
百竜夜行に効果はあるのか
撃龍槍やフゲンなどは固定ダメージなので検証には使えません。
というわけで検証に使用するのがこちら。
操竜の突進ダメージです。
過去の検証からも、このダメージに対し「弱いの来い!」が適用されているのは確認済みです。
今回の場合、タマミツネが20で、大物アンジャナフが59です。
これを30回分データを取ります。
確認できました。
結果は百竜夜行には食事スキル「弱いの来い!」の効果がないといえます。
まとめ
・モンスターのサイズと体力は関係なく、弱いの来いを使用しても最大金冠は出ます
・上位であれば5段階(7段階)の内、体力の多い2段階が選ばれなくなります
・下位であれば3段階のうち体力の多い1段階が選ばれなくなります
・体力以外に攻撃力の設定にも影響しますが、攻撃力が下がる=体力が下がるという紐付けは確認できません
・古龍、ラスボス、ヌシ系モンスターにも効果はあります
・百竜夜行、探索、多頭クエストには効果はないと思われます
・フリークエストで単体であれば効果があるという認識で大丈夫です
・体力はクエスト出発のタイミングで決定するのでキャンプでの食事は無効
・クエストの受注者が食べないと効果はありません
その他補足
・上位の体力補正はソロから順に1.0倍/1.5倍/2.0倍/2.4倍
・下位の体力補正はソロから順に1.0倍/1.4倍/1.8倍/2.2倍
・闘技大会の体力補正はソロから順に1.0倍/1.7倍(ペア)
→闘技大会に食事スキルの効果はありません
・多頭クエストのモンスターは単体に比べ体力は90%
・探索は通常のクエストと同じ体力
間違いがあるかもしれませんが、以上が検証のまとめになります。
旧プレイヤーが弱いの来いを勘違いしやすい理由
・過去作では弱いの来いは間違いなく弱かったです
→効果は過去作も今作もほぼ同じにも関わらず
Q:なぜMHRiseでは有効なスキルなのか?
A:過去作とはプレイするクエストが違うため
強化クエスト:二つ名、イベクエなど
調査クエスト:MHWIBでのメインクエスト
多頭クエスト:最終クエスト
高難度クエスト:終盤クエスト
これらは体力が固定や強化されたクエストで、弱いの来いの効果が無い。
・現段階のMHRiseはフリークエストがメイン
→今後は過去作と同じような結末を迎える可能性が高い
そのため動画のサムネには「現状」という文字を入れています。
以上が弱いの来いのまとめでした。